685 :師匠と八番目の弟子 ◆JuhF/R5.eU:2010/03/10(水) 20:59:01 ID:S/Cz1WQEO
①
これは大学一年の時。
これも師匠と会う前。当時私は友達と呑んだり、部活ばっかりしていた。
その当時、市内に台風が来ていて、何もすることないから、友人が呑みに来ていた。
その当時から怪奇現象は起こっていたし、一人でアパートにいるのは嫌だったからだ。
そんな時に友人がドライブ行こうとか言い出した。
台風直撃中だ…
まあ現地の人だから、台風なんか慣れっこだったんだろう。
暇だし、アパートには居たくないし、ドライブに行った。
着いたのは公園の駐車場。で、酒呑みながら喋ってた。
だが、友人がある異変に気が付いた。
ちょっと遠くに止めてある車から、おっさんがこっち見ているのだ。
しかも心なしかおっさんの顔がオレンジ色に見える…
気味悪いね、と友人に話したら、友人はいきなり車を発進させた。
いくら気味悪いからって、そんな慌てなくても…というと、
友人が一言。
『なんで人間の顔があんなにはっきりとオレンジ色に発光してるの!
しかも運転手寝てたよ!サラリーマンの男の人!
なんであんな車に男性が二人乗ってんだよ!あのオッサンは生きてる人じゃない!』
確かに車内のテレビが着いていた位で人の顔がオレンジ色に発光する訳がない。
しかもそういえば運動席は倒されていた…
突然、肩が痛くなり、耳鳴りと頭痛がする。
『ごめん、車に何体か乗ってきやがった』
友人も頭が痛むらしい。
とりあえず有名な神社(前に述べた神社)前に車を止める。
友人は霊感があるうえ、ちょっとしたことなら祓える人だった。
神社で何人か祓えたようだが、どうしてもあのオッサンだけは祓えない。
『仕方ない、あんたの自宅に戻るよ!』
うちの部屋で祓うのか…
もうまな板の上の鯉だ。言う事を聞くしかない。
自宅につくと、身体中に塩をすりこみ、冷水を浴びるよう指示された。
ガタガタ震えながら出、服に着替えて部屋に戻ると、
友人が背中をばんばん叩きながら読経している。
身体が軽くなる。
が、友人はきつそうだ。
友人曰く、『このオッサンは家に持って帰って祓うよ』
686 :師匠と八番目の弟子 ◆JuhF/R5.eU:2010/03/10(水) 20:59:38 ID:S/Cz1WQEO
②
その後、友人は帰路に着いた。
その後、翌日の朝刊で私は戦慄した。
その駐車場から、白骨体が発見されたのだ。
その後、友人とは連絡はとってない。というか、つかなくなった。
友人は無事かは、今も分からない。