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68 :名無しさん@おーぷん :2015/02/02(月)02:13:26 ID:cnf
不気味過ぎる【青ゲット殺人事件】

この事件とは、明治39年(1906)2月11日の午後9時頃のことであった。

吹雪の中をO町Fにある回船問屋、橋田時助商店に
一人の男が訪れ、同店の番頭、高木昭一(当時30歳)に面会を求めてきた。

家人の取次ぎで昭一が玄関に出てみると、
その男は、「私は、T村の高木さんの親戚から使いとしてきた者ですが
『親戚のおばあさんが急病で倒れたので、すぐ来て欲しい』とのことなので、迎えに来ました」
といって昭一を同店から連れ出していった。


それから大体2時間ほど経った後、
今度はO町Kにある昭一の自宅にも、30歳くらいの男が青ゲット(毛布)を頭からすっぽりかぶって訪れ
「私は使いの者ですが、T村の親戚のおばあさんが重い病気に罹(かか)り
『是非とも、O町のおっ母さんに会いたい』といっているので迎えに来ました」といって、
昭一の母ツネ(当時50歳)を連れ出した


その後、1時間程してまた先ほどの男が昭一方にきて、
母ツネを呼び出したと同様の方法で、昭一の妻リョウ(当時25歳)を連れだしたのである。

更に40分ほど後に、昭一の子供(当時2歳の女の子)まで連れ出そうとして
同家に来た時は、隣の家の長井貞治氏の妻タエが留守番をしていて
入口の青ゲットをかぶって立っている男に不審をいだき、
その求めに応じなかったため危なく難を逃れたのであった。

なお隣家の長井タエは昭一の妻リョウが出ていくとき、留守番を頼まれて高木宅に来ていたものである。

また、肝心のT村の親戚には、誰も病人が無く、使いの者を頼んだ事実もないことから、
青ゲットをかぶった男が嘘を言って、昭一ら3人を連れ出したことが判明した。


問題の青ゲットの男は、目撃者の話によると、年齢30歳くらいと思われるが、
人相については、手拭いをほおかむりにして頭からすっぽりかぶっていたので、
はっきりとわからなかったとのことであった。





69 :名無しさん@おーぷん :2015/02/02(月)02:14:22 ID:cnf ×

明治39年(1906)2月12日午前5時頃、
N川河口にかかるT橋(当時は木橋)は、昨夜来の吹雪によって新雪で覆われていた。
寒中とはいえ、朝起きの早いT村の大工が、対岸のO町で建設中の仕事を片づけるため、
まだ誰も通っていない新雪を踏みしめながら、いつもの通り急ぎ足でT橋を渡り始めた。

約500メートルもある長い木造の橋の丁度中ほどまできた時、
大工は目の前の異様な状態に思わず立ちすくんでしまった。
そこには、あたり一面白い雪がまっ赤に染まり、おびただしい血痕が散らばっていたからである。


更に、その脇にある欄干の一部は、斧でバッサリ切り落とされたように無くなっており、
死体もろともN川に投げ込まれたような形跡であった。

大工はとっさに誰かがここで殺されたと直感した。
と同時に急に背筋が寒くなり、
急を知らせようとする足取りも雪の上を滑ってなかなか進まなかったという。

それから間もなくO警察署にこの事件の第一報が入り、
死体なき殺人事件として、血まなこの捜査が行われたのである。


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